肩が痛くて眠れない!夜間痛

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もくじ

夜間痛とは?

五十肩(肩関節周囲炎)になると夜中に眠っていると肩が疼いて目が覚めたり、眠れないといった夜間痛が出ることがあります。ここでは五十肩の夜間痛について原因と対処法について解説していきます。
また、五十肩の概要についてはこちらのページにもまとめてあります。

夜間痛の症状

  • 夜寝ていると肩が痛む
  • 肩が疼(うず)いて目がさめる など

夜間痛の痛みの程度は個人差がありますが、ズキズキと疼くような痛みで目が覚めてしまい、眠れないという状態になります。

夜間痛で痛い場所

五十肩の夜間痛は大きく分けて2種類あります。

  • 肩の関節全体が痛むタイプ
  • 特に痛む場所がはっきり感じるタイプ

肩関節全体が痛いタイプ

肩の関節が全体的に痛みます。

特に痛む場所があるタイプ

人によって痛む場所はさまざまですが、特に痛む場所を触ってみると硬いスジのようなものを触れることもあります。

夜間痛の原因

五十肩の夜間痛の原因には大きく分けて3あります。

  • 筋肉のこわばり
  • 関節の内圧の変化
  • モヤモヤ血管

筋肉のこわばり

五十肩になると関節のまわりの筋肉が硬くこわばります。寝ているときは筋肉の動きがほとんどなくなるため、こわばった筋肉の血流が悪くなり、痛みが生じます。

関節の内圧の変化

関節は関節包という袋におおわれています。五十肩になると関節包がちぢこまるため、関節包の内圧が高まり、関節包の内圧の変化に敏感になるため痛みが生じると考えられています。

モヤモヤ血管

出典:オクノクリニック

五十肩になると「モヤモヤ血管」と呼ばれる未分化な異常血管が生じることがわかってきています。寝ているときの血流量の変化によってズキズキと脈うつような痛みが起こると考えられています。

モヤモヤ血管について詳しく知りたい方はオクノクリニック奥野祐次先生のコラムをご覧ください。

夜間痛のある時期

五十肩の夜間痛の多い時期、頻度については個人差がありますが、おおよそ炎症期から拘縮期の前半くらいの時期におおく出現します。

夜間痛の対処法

五十肩の夜間痛にお悩みで、医療機関を受診されている方は痛み止めの注射や消炎鎮痛剤の服用、湿布や塗り薬などの治療をすでにされているかもしれません。ここではご家庭で簡単にできる夜間痛の対処法をご説明します。

仰向けで寝る場合

【1】バスタオルを腕の下に置くことで、腕の重みによる肩関節の負担を減らします。

【2】バスタオルやクッションをおなかと腕の間にはさみ、さらに腕の重さを減らすとより楽に寝ることができます。

横向きで寝る場合

丸めた毛布や、やや硬めのクッションを抱えるようにして腕の重みによる肩関節の負担を減らします。

カイロで温める

肩の痛み=湿布のイメージですが、カイロを貼って温めてあげることで痛みが和らぐケースもあります。こわばった肩の筋肉の血流が保たれ、楽に寝られます。基本的には痛みの出る部分に貼っていただくことをおすすめします。首すじや背中に貼ると楽になるケースもあります。

注意

就寝時のカイロの使用については低温やけどに十分注意をして行ってください。

湿布薬の上からカイロをあてると皮膚がかぶれを起こす可能性がありますので、同時使用はやめましょう。

五十肩の夜間痛まとめ

五十肩の夜間痛で目が覚めたり、眠れないなど、とてもつらい状態かと思います。つらい夜間痛でお困りの場合、まずは医療機関で適切な検査、治療を受けましょう。その上で夜間痛に対する対処方法をご家庭で試していただき、五十肩のつらい夜間痛を乗りこえていきましょう!

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